東急沿線に6つの歯医者をもつ「医療法人 仁愛会歯科」

頭文字Gにご用心

2025年8月9日

 

皆さんこんにちは。

仁愛会歯科事務局の前原です。

 

 

今年も暑い夏が来ていますね…。

毎年の如く、安定感と倦怠感を手土産にしてやって来るこの太陽に私はとうとう心を折られてしまいました。太陽はその手土産と引き換えに、私のモチベーションを決して手の届かない夏空の彼方へと持ち去ったのです。一見、等価交換にも見えますが違います。なぜなら、私は安定した暑さによる倦怠感など待ち望んでいなかったのですから！太陽が勝手に押し売りをして、私が困惑している隙に奪っていったようなものなのです！

加えて、厚かましくて暑苦しい太陽が沈んだのにも関わらず、うだるような暑さを維持し続ける夜。日中に熱気を蓄えたアスファルトが夜に本領発揮。先発で登板した太陽からの中継ぎを見事に果たしているのです。夜明けまでの中継ぎも好投。そして先発の太陽がまた大空という名のマウンドへ登る。そう、抑えがいない…否、試合終了のないゲームを強いられているのだと悟った私はバットを捨て、ボールではなく匙を投げる事にしたのでした…。

斯様な精神状況に陥った為、私は今年の夏も暑い暑いと悶絶して終わるのだろうなぁと、捨て鉢になり日々惰性で過ごしていました。遥か上空、無慈悲にギンギラギンと輝く太陽にさり気なく嫌味の言葉の一つくらい投げかけてやる余裕すら無いほどに…。

 

あの虫と再会する、その時までは…！

 

前述の通り、あまりの暑さに打ちのめされていた私。毎夜、自宅で無造作に横たわり、虚空か将来の不安だけを見つめるそんな出涸らしの麦茶パックの様な男と成り果てた私の前にその虫は、一切の悪気無くカーテンから覗いて出てきたのです。まるでサラリーマンが居酒屋の暖簾を手で退けて「大将、やってる？」と声掛けするかのように。ごく自然に。でも何処か楽しそうに。

そんな茶目っ気溢れる虫は、これまた独特な容姿をしています。

全身茶色く、淡い光沢を放ち、頭からお尻まで丸み帯びており、さながら高級チョコのような出で立ちをしており、そこから生えている六本の細く長い脚は、見た目とは裏腹に尋常ならざる脚力で、生粋のスプリンターと形容するに相応しい力を内包しているのです！

もうお気づきですよね！タイトルでお察し頂けたかとは思いますが！そうです。その虫の名は・・・。

 

 

「ゴ○ブリ」です！頭文字「G」です！

 

 

私の住んでいるアパートの隣に飲食店が出来た影響でしょうか？実は今月に入って、共用部でかれこれ5～6匹見かけてはいたのですが、まさか7匹目がアポ無しで自室にまでやってくるとは…。

いつのまにかG7サミットの開催地にされていたようなのです！

さっきまで無気力だった私は何処へやら…。理不尽に我が家をサミット会場認定された私はこれを断固拒否。遺憾の意を伝えるだけでは収まらず、殺虫剤を手に取り、徹底抗戦の構えをとりました。

私の放つ殺気と殺虫剤に当てられ血迷ったのか、はたまた決死の覚悟を決めたのか定かではありませんが、Gはなんと一直線に私へ突進してきたのです！

 

G「カサカサカサカサカサッッッ！！！！」

 

私「！？っつんあぃい！！！！」

 

思わず奇声のような悲鳴を上げながらも、スウェーバックから右サイドへステップ。

不意の突進で、回避を余儀なくされた私。しかし、Gは必ずここで仕留める！と確固たる意志と気合で照準を合わせ噴射の手を緩めませんでした。対するGは私の追撃から逃れようとコーナーを攻めます！

 

私「待てっ！」

 

G「必ずブッ千切ってやる！」（※と、言っている気がしました。実際にGは喋りません）

 

Gは部屋の隅から隅へ壁に沿って爆速で駆け抜けていきました。無駄が一切ない、洗練された走りは脱帽の一言に尽きます。

後を追う私はG程の運動神経もテクニックも無い為、殺虫剤という文明の利器に頼るしかありません。有利な点と言えば、体格とこのレース場がホームである事ぐらいでしょうか。なので…地の利を生かして先回り！所詮この家は1K6畳間！押し入れと部屋のドアを閉め切ることで脱出不可能となる上に、タンス、棚も無いので隠れることも出来やしないのです！

 

私「このチェイスバトル貰った！」

 

G「くっ！振り切れないっ！」（※繰り返しますが、Gは喋れません。言っている気がしただけです）

 

対ゴキブリ用殺虫剤ではありませんでしたが、確実に当て続けた事によりGは次第に衰弱していき、その敏捷性に富んだ健脚ぶりも失われ、次第に動かなくなったのです。

 

決着がつきました。

 

Gと私。両者無数の火花を散らしたレースの末、今にも力尽きそうに横たわっていたのはGの方でした。

文字通り虫の息であるGに対して、私は介錯する為に拳を振り上げました。もしこの場に第三者が居たら、さながら勝利のガッツポーズにも見て取れた事でしょう。

高々と振り上げたその拳は、トイレットペーパーをバンテージの様に巻き、その上更に巻き固めた結果、不格好なボクシンググローブの様な形を成しており、対甲虫型決戦兵器としてはあまりに稚拙で迫力に欠ける見た目です。しかし、目下優先事項は目の前にいる健闘したGに対して敬意を払い、せめてもの情けをかけることだと思い、躊躇いを捨て、拳をGに目掛け一閃。拳が当たるその刹那、一瞬にも満たない時の狭間でGとの別れの挨拶を済ませて。

 

我が家G7サミット会場計画を阻止出来たかは不明ですが、あの日以来、新たな来襲はありません！隣に飲食店が出来たことで好条件なのは変わりませんが、自宅内だけでも清掃を徹底し、虫よけ対策を講じることにより誘致は多少防げると思います。不要な争いは無くなるのです。

口の中でも同じく、常に清潔を維持することが肝要で、延いては平穏な暮らしが得られるのだと感じました。暑くて何をするにも億劫な時もあるかもしれませんが、口回りと身の回りの清潔は気を付けていきたいものですね！

お口のことでお困り事がありましたら是非仁愛会までお越しください！