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今日はハロウィン!

2025年10月31日

こんにちは、学芸大学クリニックの植松です。

🎃 秋の予防強化 ~ハロウィン後の歯のケアを見直そう~

10月ももう最終日、ハロウィンで甘いお菓子をたくさん食べたお子さんやご家族も多いことでしょう。今日は「お菓子消費後のケア」と「虫歯予防」の観点から、少し専門的な視点も交えてお話しします。


1. 酸性食品と再石灰化のバランス

ポップコーン、キャンディー、チョコレートなど、酸性や糖質の高いお菓子は、歯の表面に付着して口腔内を酸性に傾けます。こうした環境下では、歯のエナメル質中のハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム結晶)が脱灰されやすくなります。一方、唾液中にはカルシウム・リン酸イオンが含まれており、これが再石灰化を促します。この脱灰と再石灰化のバランスが鍵になります。

ポイントとしては、お菓子を食べたらすぐに強いブラッシングをせず、まず口を水でゆすいで糖分を薄め、30分〜1時間程度待って唾液の働きを活かしたうえでソフト毛の歯ブラシでケアするのが理想的です。


2. フッ素の力を活用する

虫歯予防にはフッ素(フッ化物)の応用が有効です。市販のフッ素入り歯磨き剤の使用はもちろん、必要に応じてプロフェッショナルな高濃度フッ素塗布(例:9,000ppm〜12,300ppmなど)を定期的に受けると、エナメル質への再石灰化を促進し、初期の白斑(脱灰点)を修復しやすくなります。

また、フッ素が歯の構造中に取り込まれると耐酸性が向上し、再び酸性環境になったときの脱灰速度を抑える効果もあります。


3. ハロウィン直後のチェックポイント

  • 歯と歯のすき間(隣接面):お菓子かすが入りやすく、フロス・歯間ブラシでの清掃を忘れずに

  • 歯根部(根元近く):エナメル質が薄く、酸を受けやすいので特に注意

  • 唾液分泌量:夜間や乾燥時には減少するため、水分補給をしっかりと

  • 定期検診:3〜6ヶ月ごとのチェックで、早期の虫歯や歯周病を発見


まとめ

ハロウィンは楽しいイベントですが、その後のケアがとても大切です。酸性環境から歯を守るための「時間をおくうがい → ソフトブラッシング → フッ素使用」、そして定期的な専門的ケアを組み合わせることで、健康な歯を維持できます。

当院では、ハロウィン後のチェックやフッ素塗布、ブラッシング指導なども行っております。気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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