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イソジンの嘘のような本当の話を信じるな!!
仁愛会歯科 Blog

仁愛会歯科武蔵小杉クリニック 院長の秀島です。

大阪府の吉村洋文知事が4日午後の会見でうがい薬の成分である、『ポピドン
ヨード』が新型コロナ感染症の治療効果が期待できることを確認したと発表し
た。アマゾンで会見中に「イソジン」と検索するとみるみる在庫切れになる商
品が続出した。また販売する明治ホールディングス(HD)の株価は急騰。ド
ラッグストアには消費者が殺到し、店頭から製品が消えた。クリニックにも問
い合わせが殺到し処方を望む患者さんが多くいた。
しかし、今回の発表を受けて一般の方がイソジンでコロナ対策としてうがいを
行うことは危険がある。そもそも今回の論文は『コロナに罹患している方がう
がいすると唾液中のウイルスが減った、PCRが陰性になった』である。そりゃ
あ減るでしょう。ウイルスに効果はあるのだから。イソジンは。トランプさん
が「アルコールがコロナに効くなら注射すれば良い」と発言したのを思い出す

体内でウイルスそのものが減ったと松井さんも吉村知事も勘違いしている気が
する。唾液中のウイルスが減れば他人にうつす機会が減るという発言から理解
している可能性もあるが、松井さんは以前もコロナの予防でみんな抗体検査を
するべきみたいな発言をしていたこともあり、医療的な知識不足は否めない。
今回の会見の罪は、一般の方のイソジンでのうがいが、逆にコロナ感染を助長
させる可能性もある点だ。イソジンでのうがいは上気道感染発症を水道水と比
較した報告で効果はなしとされている。
American journal of preventive medicine 2005; 29:302-7.
つまり病気になっていない人が予防的に使っても意味がないのだ。また実際は
ウイルスへ効果よりも細菌に対する効果の方がずっと強いため、口腔内の正常
細菌を破壊してしまう。粘膜の細胞がポピドンヨードの頻回なうがいにより傷
つき、インフルエンザなどになりやすくなったという有名な論文結果もある。
いずれにしても会見から数時間で世の中のイソジンはかなり無くなっただろう
。本当に必要な場所に供給されない事態がまたやってくる。
会見ではある程度、使用を推奨する人を絞っていたのできちんと説明しておく

1 風邪の症状がある人、及びその家族→うがいを行って良いと考える
2 接待を伴う飲食店の従業員→微妙。従来通りの予防策で問題ないと考える
3 医療従事者や介護従事者→従来通りの予防策で問題ないと考える
吉村知事は買い占めなどはやめてほしいと訴えていたが、あの会見を見た一般
の方で医学的な知識がなければ鵜呑みにしてすぐに買いたくなるだろう。

当院では以上の理由から該当する疾患がなければ処方することはありませんの
で、ご了承ください。
今後『予防的・定期的なポビドンヨードの使用が有効かどうか』は現在2本の研
究が進行しています。これらの結果をみて判断する方が賢明でしょう。
https://www.clinicaltrialsregister.eu/ctr-search/trial/2020-001721-31/GB
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04364802

ただし体調を崩したときに、口の中の清潔をたもつ口腔内ケアはとても重要です
。新型コロナウイルスに限らず、普段からしっかりと歯を磨き、口の中の清潔を
保つと、肺炎などのリスクが下がることがわかっています。
Br Dent J 2017; 222:527-33.

今回の会見が結果的に口腔内への意識を高める結果につながれば幸いです。

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